今回ご依頼をいただいたのはモロッコ国籍の方とご結婚をされた日本人奥様からでした。無事に許可が取れ、在留資格認定証明書の電子証明書が発行されました。

モロッコの結婚の手続きと結婚証明書

今回のケースではモロッコの結婚証明書を提出することができませんでした。奥様がご確認をされたところ、在日モロッコ大使館ではご夫婦そろって申請をしないと結婚の手続きができません。

モロッコに日本の戸籍謄本を送ることで結婚の手続きはできるかもしれませんが、日本の外務省に公印認証をしてもらいそれをEMSでモロッコに郵送してと大変時間がかかってしまいます。モロッコの市役所がいつ結婚証明書を発行してくれるかもわかりません。

一日でも早く日本で生活をしたいご夫婦にとってはつらい日々となります。

出入国在留管理局のホームページでは必要書類に”外国の結婚証明書”と書かれていますが、外国の結婚証明書は本当に必要なのでしょうか?

配偶者ビザは

  1. 偽装結婚でないこと
  2. 日本で安定的・継続的に生活ができること

この2点を説明できれば許可が取れます。

外国の結婚証明書は「1.偽装結婚でないこと」の証明となりますが、それは日本の結婚証明書である戸籍謄本があれば十分にできます。戸籍謄本で結婚の事実を証明できれば外国の結婚証明書は必要ありません。

ただし外国の結婚証明書は提出できませんのでほかの資料で補足説明はされたほうがいいです。SNSのトーク歴や写真をしっかりとご用意ください。外国の結婚証明書が提出できない説明も必要です。

外国の結婚証明書がないと配偶者ビザの申請ができない、というわけではありません。

離婚歴の説明

外国籍の方と何度目かの結婚となると、離婚理由の説明を出入国在留管理局から求められることがあります。正直にご説明ください。

今回のケースでは追加資料で離婚歴がわかる除籍謄本を求められました。

離婚をすると戸籍謄本に離婚歴が記載されます。しかし本籍地を変えると戸籍謄本が新しくなり、離婚歴が消えます。そのため除籍謄本を取り寄せて出入国在留管理局に提出をしました。

配偶者ビザの申請では質問書に結婚歴(離婚歴)を記載します。いつ離婚をされたのか覚えていないときは除籍謄本を取り寄せてご確認ください。そのまま除籍謄本を提出すれば問題ありません。

在留資格認定証明書の電子証明書

2023年3月から在留資格認定証明書が電子証明書で受け取ることができるようになりました。

今までは出入国在留管理局から届いた紙の在留資格認定証明書をEMSなど国際郵便で現地にいる配偶者の方に郵送をしていましたが、今後は電子証明書(メール)を転送することでビザ(査証)の申請や上陸手続きができるようになります。

今回は電子証明書ができる前の申請となりましたが、依頼人の方が出入国在留管理局に確認をしてくださり、電子証明書に変更をして受け取ることができました。

EMSは早いときは3日で届きますが、平均して1週間ほど郵送にかかります。紛失の心配もあります。1日でも早く配偶者の方に日本に来ていただきたいときは電子証明書で在留資格認定証明書を受け取ることをおすすめします。

ご自身で申請をされるときは電子証明書を受け取るために事前登録が必要となります。

電子証明書で受け取りたいけど申請がむずかしい、といったときはぜひJOY行政書士事務所にご依頼ください。

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配偶者ビザの申請をするとき、ご夫婦の事情はみなさん違います。それでも許可を取れた事例をヒントに、JOY行政書士事務所がお役に立てるかもしれません。

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