出入国在留管理局のホームページで在留資格の統計が発表されています。統計を見ると、在留資格の申請数、許可数、不許可数が書かれており、地域地域の特色が出てきます。

2019年度の名古屋出入国管理局で申請をされた在留資格について確認をして、名古屋の特色を見てみましょう。
(以下の数字は既決された申請件数です。)

名古屋出入国在留管理局で昨年度処理された在留資格

在留資格取得許可申請

申請許可不許可その他
1,735件1,733件2件

外国人ご夫婦に生まれたときに申請をする在留資格取得許可申請です。「その他」は申請の取り下げや出国者が含まれます。

すでにご両親が日本で生活をしていますので、不許可になることはないようです。

在留期間更新許可申請

申請許可不許可その他
90,679件87,758件715件2,206件

在留資格変更許可申請

申請許可不許可その他
41,809件39,799件816件1,194件

在留資格変更許可申請のほうが在留期間更新許可申請よりも申請数は少ないですが、不許可数が多いです。在留資格変更許可申請をするときは、すでに日本で生活をしているからといって安心してはいけません。

たとえば留学生が「家族滞在」に在留資格を変更するとき、学校をやめてから在留資格変更許可申請をすると、万が一不許可になったときは学校をやめているので帰国をしなければいけません。
在留資格変更許可申請は、万が一不許可になった後も変更前の在留資格で日本に残れるようにしておいたほうが安心です。

永住許可申請

申請許可不許可その他
6,068件2,603件3,045件420件

在留期間更新許可申請・在留資格変更許可申請ともに97%を超える許可率ですが、永住許可申請だけ許可率が50%を下回ります。これは全国でも最低の許可率です。

不許可理由はいろいろあると思いますが、名古屋で永住許可申請をすると半分以上の方が不許可になります。

なぜ名古屋だけきびしいのか?

名古屋はもちろんのこと、東京、横浜など都市部で永住許可申請をするときびしく審査されるようです。この二地域では永住許可申請の許可率が50%を少し超えるぐらいです。

都市部では外国人の方が多く住んでいて、永住許可申請の条件をクリアしていないのに申請をしてしまう方もいるのでしょう。都市部で永住許可申請の許可率が低くなってしまうのは、永住許可申請の条件の難しさのせいかもしれません。

しかし同じ都市部の大阪では永住許可申請の許可率が60%を超えています。これは都市部では突出して高い傾向にあります。

こうなってくると、申請をする出入国在留管理局によって、審査する審査官によって許可が取れる地域、許可が取れない地域が出てきてしまいます。

同じ法律、同じ条件で審査をしているのに不公平な結果が出てしまいます。

名古屋出入国在留管理局はほかの出入国在留管理局に比べて(不公平にも)審査がきびしいのかもしれません。

当事務所にできること

永住許可申請は大変きびしい審査が待っています。年金、健康保険料の支払いが1日でも遅れると許可が取れなくなっているようです。生活費も一人暮らしで300万円、家族が1人増えるごとに+100万円必要だともいわれています。

年々条件がきびしくなり、許可率が低くなっているのが永住許可申請です。自分で書類を用意して申請をするにはとても大変かもしれません。永住申請をお考えの方は、JOY行政書士事務所までお問い合わせください。

在留資格・ビザ申請の行政書士がサポートいたします。